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父と出掛ける

 

最近、父とよく出かける。今日も一緒にお昼ご飯を食べに行った。

私の父は、週末何かと出掛けたがる。行き先は、たいてい家電量販店かその部品ばかり取り扱う変な店かケータイショップ。あとは桜と紅葉の季節はお寺や神社。父は自称グルメなので、一緒に出掛けると昼ごはんに美味しい物を食べられる。父はよく「美味しい物を食べに行こう」と私たち兄弟を釣ろうとしていた。(美味しい物と言うのは高級レストランに行くというわけではなく、6人家族全員で食べるには高すぎるけれど2,3人ならまあ許容範囲内に収まる価格設定の食事という意味なので、まあ要は最近人気の店の普通のランチということ。)

小学生まではふたりで出掛けることもあったけれど、中学生になると週末課題や部活に追われてそういう時間はなくなり、私の代わりに弟や妹が父と出掛けるようになった。7年が過ぎて一番下の妹が中学2年生になると、もう週末に父と出かける人はいなくなったように思えた。が、結果、順番はいちばん上の私のところに返ってきた。確かに、サークルの大会がない限り週末はほとんど家にいるので時間があるといえばあるのだけど、まさかこうして父と出かける日がまたやって来るとは思っていなかった。自分でも不思議な気持ちがしている。

毎回「学校はどう?」と聞いてくるうざったさは相変わらずだけど、同じ理系として小学生の頃より話題が増えたし、電気屋さんをぶらぶらするのもそこそこ楽しめるようになったし、昔より今のほうが父と一緒に出かけるのは楽しいかもしれない。また勉強や就活で忙しくなって父と疎遠になる時が来るだろうけど、この不思議なサイクルに任せて、今度は同じ社会人として近しく語り合える時が来るんだろうなと思っている。